どんな科目?
費用の前払いをしているけれども、期間が訪れていない際に使用します。
未経過勘定と称されます。この科目は1年以内に期間が到来する時に使用し、1年超のものは長期前払費用として固定資産に分類されます。
実務におけるチェックポイント
①短期・長期の区別。
②期間の経過にそって費用化されているか。
仕訳例
火災保険料を支払った。 | |||
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払保険料 | 10,000 | 当座預金 | 10,000 |
決算時に、上記火災保険料の期間が到来していない分を前払費用に振り替えた。 | |||
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
前払費用 | 2,000 | 支払保険料 | 2,000 |
翌期首に前払処理していた分を振り戻した。 | |||
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払保険料 | 2,000 | 前払費用 | 2,000 |
振り戻しは、契約満了日でなくとも期首にしておいて構いません。