どんな科目?
両方とも通常の取引に対して発生した未払い額で、1年以内に支払われるものをいいます。
よく混同してしまう両科目ですのでここで明確に区別しておきましょう。
未払金 ・・・債務額が確定しているもの
未払費用・・・費用の発生は認識されるが債務額が確定していないもの。実務では給料、保険料、支払利息などで使われます。
また、未払法人税等とは、その事業年度の法人税、住民税及び事業税のうち未納付額で会社が支払うべき租税債務です。
実務におけるチェックポイント
①未払金・未払費用の区別
②費用の未払いを未払費用、設備等の未払いを未払金として処理しているケースが多いですが、本来は上記をふまえて正しい処理をすべきです。
③貸倒引当金計算の際に、同じ取引先に対して未払い残高がある場合は控除して計算します。
仕訳例
ガス代金の請求書がきた。代金は未払いである。 | |||
借方 | 貸方 | ||
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光熱費 | 10,000 | 未払金 | 10,000 |
決算にあたり、健康保険料、厚生年金保険料の事業主負担分を計算し、計上した。 | |||
借方 | 貸方 | ||
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法定福利費 | 100,000 | 未払費用 | 100,000 |
決算が確定し、法人税等の未納付額を計上した。 | |||
借方 | 貸方 | ||
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法人税等 | 300,000 | 未払法人税等 | 300,000 |