いま会計業界で注目されている「BATIC検定」という資格をご存じでしょうか?経理の分野で働いている方はご存知かもしれませんが、まだまだ簿記と比べると知名度は低い資格と言えるでしょう。
BATICとは英語と会計を組み合わせた国際会計検定で、問題は全て国際会計基準であるIFRSに対応しています。いま世界進出に伴って、導入する日本企業がどんどんと増えてきているIFRS。今回はそんなIFRSに対応したBATIC検定の魅力をご紹介いたします!
どんな試験内容なの?
BATIC検定は英語と会計を組み合わせた国際会計検定で、合格不合格ではなく、1000点満点で点数が決まる試験です。問題は国際会計基準であるIFRSに対応しており、すべて英語で出題されます。
試験内容は、英文簿記を問われるSubject1(400点満点)と、国際会計理論を問われるSubject2(600点満点)に分かれています。
しかしSubject2は、Subject1で320点以上を取れなければ得点を認定してもらえないので、注意が必要です。
ちなみにSubject1は日商簿記3級レベルの問題ばかりですが、Subject2になると1級レベルの問題も含まれています。
またスコアごとに称号が定められており、最も高い称号になると、国際基準での財務諸表の作成や分析、国内基準からの組替えができるレベルとなります。
自分の中で「この称号をとる!」という目標を持って試験に臨むと、モチベーションにも繋がるのではないでしょうか。
なぜ今注目されているの?
以前は日本企業のほとんどは、日本の会計基準に沿って経理処理をしていました。
しかし近年は海外進出や、外資系企業との競合や提携、国際的なM&Aなど、日本企業が世界で戦うようになったことに伴い、国際会計基準にする必要性が求められています。
平成28年4月時点で、IFRSを導入している企業は、将来導入が既に決まっている企業も含めると、107社にのぼりますが、今後ますます増えていくでしょう。
そのため、英文会計の知識があるグローバルな会計人材の市場価値は、今後非常に高まっていくことが予想されます。
また現在の社会人に必要不可欠な知識は、「英語」「会計」「IT」と言われており、このうち「英語」と「会計」の分野をカバーしているBATICは非常に魅力的な資格です。
そのため経理の分野に携わっていない方も、勉強をして決して損はない資格と言えるでしょう。
特にどんな人におすすめの資格?
先ほどBATIC検定はどんな人にもおすすめの資格と述べましたが、特におすすめしたいのは、やはり経理の分野に携わっている方です。
経理の知識や実務経験はあるけれど、英語もできるという人はまだまだ少ないのが現状ですので、英語というプラスαを身に着けていることは、非常に大きな武器になるのではないでしょうか。
また簿記2級を取得した後、次のステップアップのために何か会計に関わる資格を受けてみたいと思っている方や、米国公認会計士の取得を目指している方にもおすすめです。
特に米国公認会計士については、試験内容がBATIC検定の内容とかぶっている部分があるため、まずはBATIC検定の勉強から始めるという方も非常に多いです。
実際資格の大原や、TACなどの資格スクールでは、BATIC検定の講座を受けたあと、任意で米国公認会計士の講座を継続受講することができるプランも用意されています。
ぜひBATIC検定のテキストを手に取ってみましょう!
非常に魅力が多く、これからますます注目されるであろうBATIC検定の試験。
Subject1のみ受けることも可能なので、まずは気軽に勉強を始めて挑戦してみてもよいでしょう。
ぜひBATIC検定のテキストを手にとって、グローバルな会計人材を目指しましょう!