損益計算書は一事業年度の経営成績を明らかにします。
その際、損益計算書は当期利益を算出するまでに、色々に区分されて、そのために色々な利益が算出されます。
損益計算書(売上~利益)の各項目の説明
ここでは、簡単な損益計算書を使って売上高から当期純利益が出るまでの流れを少し細かく見ていきましょう。
損益計算書 | |
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売上高①
売上原価② 売上総利益③(①-②) 販売費及び一般管理費④ 営業利益⑤(③-④) 営業外収益⑥ 営業外費用⑦ 経常利益⑧(⑤+⑥-⑦) 特別利益⑨ 特別損失⑩ 税金等調整前当期純利益⑪ (⑧+⑨-⑩) 法人税、住民税及び事業税⑫ 法人税等調整額⑬ 当期純利益⑭ (⑪-⑫-⑬) |
3,000
1,000 2,000 500 1,500 200 100 1,600 300 100 1,800 150 50 1,600 |
解説
売上原価・・・売上高に対してかかった原価費用です。期首の商品+仕入れ-期末の商品=売上原価となります。
売上総利益・・・売上高から売上原価を差し引いたもので粗利益とも言います。
販売費及び一般管理費・・・給料や広告費や通信費など、営業活動に必要な費用です。
営業利益・・・会社が基本的な事業活動を通して生み出した、本業での儲けを表しています。
営業外収益・・・受取利息や受取配当金などの本業以外での儲けです。
営業外費用・・・支払利息などの本業以外での費用を表します。
経常利益・・・会社の本業の儲けである営業利益に、本業に付随する財務活動の損益を考慮したものが経常利益です。
特別利益・・・営業と直接関係の無い「臨時的な利益」を表します。固定資産の売却益など。
特別損失・・・営業と直接関係の無い「臨時的な損失」を表します。
税金等調整前当期純利益・・・税金を引く前の利益です。経常利益から、特別な損益を差し引いて算出します。
法人税、住民税及び事業税・・・その名の通り、会社の税金です。
法人税等調整額・・・上記の税金は税法によって計算されたものも含まれますので、この分を商法に計算しなおす調整額です。
当期純利益・・・その期の営業活動における最終的な儲け(損)を表示します。