簡便法における退職給付引当金と退職給付費用

原則法の場合、退職給付引当金は退職給付費用や拠出掛金を加減して導かれた。

簡便法ではこれと逆に、退職給付引当金が先に決まり、それを基礎に退職給付費用が導かれる。

・退職給付引当金＝簡便法による退職給付債務―年金資産―未認識会計基準変更時差異の残高

・退職給付費用＝期末の退職給付引当金の残高
－（期首の退職給付引当金の残高
－退職一時金制度に係る当期退職給付額
－企業年金制度への当期拠出額）

つまり、期末と期首の引当金の差額が退職給付費用となる。